
バックスイングの上げ方が分からない…。バックスイングの基本を教えて!
そんな初心者ゴルファーさんのお悩みにお答えしていきます。
バックスイングはスイングの70%と言われています。切り返しからダウンスイング、フォロー、フィニッシュはたった30%でしかありません。
つまり、スイングの中で一番重要なのがバックスイングだということです。バックスイングはゆっくり動作を確認しながら行うことができます。70%もの重要な動作を極めていくことはそこまで難しくありません。
ただし、動画を撮ったり他人に見てもらったりしながら細かく丁寧に確認していく必要があります。
そのため、めんどくさがって徹底的に行わない方が多いです。
その結果、
- 気づかないうちにバックスイングが崩れていく
- どうしてナイスショットが出ないんだろうと頭を抱えてしまう
- 手首をこねたり、上から入れたりと余計な動作を入れてしまう
このようにしてスイング全体を大きく崩してしまう方が多いです。
バックスイングの動き自体は難しくはありません。先ほども述べた通り、丁寧に確認していくことで極めていくことができます。
バックスイングを完成させてスイングの70%をマスターしましょう!
そこで順序だててバックスイングの上げ方について説明していきます!
バックスイングの始動は胸から

バックスイングは胸からスタートさせましょう。
その理由はクラブヘッドを理想的な軌道で真っすぐ引いていくことができるからです。
でもこう書くと「下半身から動かす」とか「骨盤から回す」という話も聞いたことがあるけど…と思う方もいるでしょう。
たしかにバックスイングを上げる箇所は諸説ありますよね。
しかし、多くの一般ゴルファーさんは下半身(骨盤)からバックスイングを始めるとクラブを過剰にインサイドに引いてしまい、ダフリトップスライスのミスの原因となっています。
下半身(骨盤)からバックスイングをスタートさせながら、クラブは真っすぐに上げるというのは意識する場所が2か所になってしまい動作が難しくなってしまいます。
そんなこともあり、私は胸の回転からバックスイングを始めてほしいと考えています。
腰の高さで両腕を伸ばそう!

次に腰の高さまでは両肘を真っすぐに伸ばしたままで上げましょう。
その理由は肘が曲がってしまうと手を使って上げただけのかっこ悪いバックスイングになってしまうからです。
具体的には理想よりも肩の回転が少なくなってしまいます。
でもこう言うと「腕を伸ばすと体が硬いのでバックスイングしにくい」と感じる初心者さんもいると思います。
たしかに年齢を重ねられた方や、もともと体が硬い方は両腕を伸ばしたままだとバックスイングがしにくいかもしれません。
そのような方は腕を曲げても大丈夫です。テイクバックの途中から左肘が少し曲がるような感じです。
しかし、年齢が若く、体が柔らかいゴルファーさんでしたら、ぜひ両腕を伸ばしたままでバックスイングをしてほしいと思います。
右ひじを下に曲げてクラブを上げよう!

腰の高さからは、右ひじを曲げる動きで手とクラブを上げていきましょう。
この時に注意することは、右ひじを下に曲げることです。右ひじが背中側に向いて曲がっていくと手やクラブが体から外れてしまいます。
右ひじが腰や太ももの方を向いているように曲げるのが正解です。
そして肘を意識しすぎると胸の回転が止まりやすくなります。
右ひじを曲げる動きに合わせて、弓を引き絞るように左肩が回転し続けるように気をつけましょう!
気になる手首の使い方

ゴルフを始めたばかりの初心者さんも「コック」「ヒンジ」「回外」などの用語をネットで見かけるでしょう。
これらは手首の使い方についての言葉です。
テイクバックでは、自分で意識してこれらの手首の動かし方はしません。
その理由はクラブをコントロールできない状態にするからです。
具体的にはヘッドが体の正面から外れたり、速く大きく動いてしまうのです。
でもこう言うと「これが大切って見たよ」と思うゴルファーさんもいると思います。
しかし、この手首の使い方は切り返しからインパクトにかけて自然と起こるものです。全身を正しく使えた結果、手首も動いていくのが理想です。
そのようなことからテイクバックでは手首はアドレスの形をキープしたまま上げるようにしてください。
トップの形で正解を見極めよう!

最後はトップポジションの位置です。
結論から言います。
青い線はアドレスでクラブヘッドの根元と右ひじを結んだ線。
緑の線はアドレスでクラブヘッドの根元と首筋を結んだ線。
この青い線と緑の線の間に「手」と「クラブヘッド」が収まれば正解です。
その理由は、PGAツアー選手の80%以上がこの2つの線の間に収まるトップポジションだからです。個性豊かなスイングがありつつも、このポジションだけはほぼ全員が同じだったというのだから驚きですよね。
世界のトップツアーであるPGAツアー。野球で言えばメジャーリーグ、サッカーで言えば欧州5大リーグ、バスケで言えばNBAです。(合ってますか?)
そのトップツアーの選手の80%がこのトップポジションというのだから、現時点での理想と言って間違いないでしょう。
画像のひるまの場合は、クラブヘッドだけが外れています。
その場合は、①捻転不足 ②手首が抑えられている ③手だけ持ち上げている
このどれかの原因が当てはまると考えられますので、そこを修正していきます。
バックスイングを練習する時のコツは?
ずばり言ってしまうとバックスイングだけの素振りをしましょう!
今回紹介したようにバックスイングはポイントごとに鍵となる動きがあります。一つ一つの動きはそこまで難しくないですが、連続して行うと崩れてしまいがちです。
どこかの動きが崩れてしまうと先ほどのひるまの画像のようにトップポジションがズレてしまいます。そのズレをインパクトまでに修正しながら打つことになります。
弓を引くときに真っすぐではなく、上下左右にズレてしまっているようなイメージです。矢を飛ばす瞬間に弓を真っすぐ向ける…。絶対に無理ですよね。
プロゴルファーはトップポジションがほぼ100%同じところに来ます。
皆さんも鏡やスマホで自分の動きを確認しながら練習しましょう。
動作に慣れてスムーズに動かせるようになってきたら、次のステップとして9番アイアンなど短いクラブで打球練習をおこなってください。
その際は、フルスイングはNGですよ。自分の体の動きが言葉にできるくらいゆっくりにしましょう。飛距離を出す練習ではなく、スイングとボールをコントロールする練習です。
9番アイアンもできるようになったら少しずつ長いクラブで同じような練習をしましょう。ドライバーまでできるようになる頃にはプロのようなかっこいいバックスイングになっているでしょう。
正しいバックスイングを身に着けて理想的なスイング作りをしましょう!
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